“てくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手頸77.6%
手首16.5%
手頭2.4%
腕頸2.4%
手端1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正面には庄兵衛の妻お房と並んで半太郎、二人の前には頭数だけの小さな奉書包が盛上げてある——お房の手頸てくびには数珠があった。
無頼は討たず (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
自分じぶんかへりましたとき兩臂りやうひぢと、ちゝしたと、手首てくびみやくと 方々はう/″\にじんで、其處そこ眞白まつしろくすりこな振掛ふりかけてあるのがわかりました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ト文三が手頭てくびを振ッて見せる。お勢は唯点頭うなずい而已のみで言葉はなく、二階を降りて奥坐舗へ参ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
露八は、あわてて、腕頸てくびをつかんだ渋沢の手をもぎ離した。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の人夫の先頭に立った大きな男の背には一人の人夫が負われて、襦袢じゅばん衣片きれで巻いたらしい一方の手端てくびを其の男の左の肩から垂らしていた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
虎馬とらまは、手端てくびを折りました」それから簣に寝かされている男へ眼をやって、「銀六ぎんろくは頭をりました」
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)