“つかいみち”の漢字の書き方と例文
語句割合
使途100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かようにして、まんまと首尾よく五万円を横取りした訳さ。……さてその使途つかいみちだ。どうだ。何か、考はないかね
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その円い光の中に、クッキリ浮かんでいるのは、手術台のような一つの台、手術台とちがうところは、なにかゴテゴテと、使途つかいみちも分らない小器械が、まるで飾りのようについている。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
使途つかいみちのない人間になって一生を送られる如くに、一切の女を良妻賢母ばかりに仕立あげ御積おつもりでしょうが、生憎あいにくな事には、女は妻となり母となる前に娘という華やかな若い時代があります。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「マアくな。俺は、そんなことよりも、五万円の使途つかいみちについて考えたいと思っているんだ。だが、君の好奇心をみたために、一寸、簡単に苦心談をやるかな」
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)