“使途”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つかいみち50.0%
つかひみち33.3%
しと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かようにして、まんまと首尾よく五万円を横取りした訳さ。……さてその使途つかいみちだ。どうだ。何か、考はないかね
二銭銅貨 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
じやの唐傘だつたら書生は自分のにする事を知つてゐたが、編笠では使途つかひみちに困つた。で、にかく奥へ入つて居士に訳を話してみると、居士は狼のやうな顔に、にやりと薄笑ひを浮べた。
表題は金銭出入帳にすぎないが、その一項一項に、細かにしるされている金の使途しとを読んでゆくと、復讐に加わった同志四十七名の一年半の生活が、まざまざと想像にのぼって来るのだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)