“たいざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
対坐43.5%
対座26.1%
退座8.7%
對座8.7%
間人4.3%
大坐4.3%
對坐4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田は心の中で、この叔父と妹と対坐たいざした時の様子を想像した。ことによるとそこでまた一波瀾ひとはらん起したのではあるまいかといううたがいさえ出た。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
糟谷は役所着やくしょぎのままで東京へいくつもりであるから、洋服ようふくをぬごうともせず、子どもをいたまま老人と対座たいざした。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
さても郡奉行松本理左衞門は夫々申渡し相濟あひすみはや退座たいざせんとなしける處に百姓三五郎申上ますと云ながら白洲しらす飛込とびこむゆゑ下役どもソレと取押とりおさへるを猶も聞入ず大音だいおんあげ今は何をかかくし申さん惣内夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
中納言綱條卿と御對座たいざにて御座おんましまし越前が登城今や/\と待給まちたまふ時しも太田主計頭が案内にて越前守おそる/\御前へいではるか末座に平伏す時に主計頭座を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
京都府竹野郡間人たいざのある漁師の話によると、昭和二年三月七日丹後地震当日の朝、サバが水面上に跳ねるのを目撃したと言う。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
中村左衛門太郎博士によると、間人たいざ町の漁師で浅茂川沖にいたものは、地震の直前に東方海上に発光を認めた。その色は電光より赤く、ロウソクの火よりも青かったと言う。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
侍という証拠には、そうしてこもの上に坐っていても、具足を着て、胡坐あぐらを組んでる恰好だよ。癖だから、どうしても膝頭が上がって大坐たいざになる。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これぼくいもとだ」といふ言葉ことばもちひた。宗助そうすけは四五ふん對坐たいざして、すこ談話だんわはしてゐるうちに、御米およね口調くてう何處どこにも、國訛くになまりらしいおんまじつてゐないこといた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)