“せはし”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あがぐち電信でんしんはしらたてに、かたくねつて、洋傘かうもりはしらすがつて、うなじをしなやかに、やはらかなたぼおとして、……おび模樣もやうさつく……羽織はおりこしたわめながら、せはしさうに、ぢつのぞいたが
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
又人の入来いりく気勢けはひなるを宮は心着きてうかがひしに、姿は見えずして靴の音のみを聞けり。梅見る人か、あらぬか、用ありげにせはしく踏立つる足音なりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
七夕の竹ヤ々々は心涼しく、師走しはすの竹ヤ/\は(すゝはらふ竹うりなり)きくせはし。物皆季におうじて声をなし、情に入る事天然の理なり。胡笳こかかなしみも又然らん。