“すりはく”の漢字の書き方と例文
語句割合
摺箔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この場面の装置は舞台正面は樫の腰板パネルをそのままむきだしにし、その両端に対照的についてる大きな窓を隠すために、デンマーク王家の金の摺箔すりはくの紋章をつけた
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
うしろからかざしかけた大傘の紋処はいわずと知れた金丸長者の抱茗荷だきみょうがと知る人ぞ知る。鼈甲べっこうずくめの櫛、かんざしに後光のす玉のかんばせ、柳の眉。綴錦つづれにしき裲襠うちかけに銀の六花むつばな摺箔すりはく。五葉の松の縫いつぶし。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
当然、義父の花夜叉は、たれのたねかを、知らずにはおかない。——初めは、藤夜叉もかくしぬいたが、彼女が、嬰児あかごに持たせた地蔵菩薩の守り袋は、足利織の摺箔すりはくに足利家の紋を浮文様うきもんようとしてあった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)