“さいふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
財布93.5%
財嚢2.4%
財袋1.6%
宰府0.8%
左右0.8%
採譜0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
財布さいふから五十銭銀貨を三四枚取り出して「これで今夜は酒でも飲んで通夜つやをするのだ、あすは早くからおれも来て始末をしてやる。」
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
われて、アンドレイ、エヒミチはもくしたまま、財嚢さいふぜにかぞて。『八十六えん。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
貧乏な財袋さいふよりもなお乏しい頭の濫費をしつつ無為な日を送っております。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
住吉すみよし移奉うつしまつ佃島つくだじまも岸の姫松のすくなきに反橋そりばしのたゆみをかしからず宰府さいふあがたてまつる名のみにして染川そめかわの色に合羽かっぱほしわたし思河おもいかわのよるべにあくたうずむ。
かくてたがひにいつっつのをりから、おひ/\多人數たにんず馳加はせくははり、左右さいふわかれてたゝかところへ、領主とのえさせられ、左右さうなく引別ひきわけ相成あひなりました。
あなたは「都々逸どどいつ」が採譜さいふの出来ないことを知っていられますか、謡曲も採譜が出来ません、あれは耳から耳へ伝わっている曲で、同じ「ア」というおんを引伸ばしながら
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)