“ことり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小鳥69.6%
小禽28.8%
子鳥0.5%
子取0.5%
小雀0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、そのたびに、一の白い小鳥ことりがその木の上にとんできては、灰かぶりがほしいというものを、なんでもおとしてくれました。
何たる優雅な贅沢ぜいたく! マターファの父は、「小鳥の王」といわれた位、小禽ことりどもの声を愛していたそうだが、其の血が彼にも伝わっているのだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
また、来年らいねんいねみのるころになると、太吉たきちじいさんは、あたらしいかがしをつくりました。去年きょねん子鳥ことりたちはもう親鳥おやどりとなって、おなじように、その子供こどもたちにかって
からすとかがし (新字新仮名) / 小川未明(著)
子鳥ことりたちは、たびたび、いいきかされたのでよくまもっていました。
からすとかがし (新字新仮名) / 小川未明(著)
文字には夜道怪と書いて子取ことりの名人のごとく伝えられるが、じつはただの人間の少し下品な者で、中世高野聖こうやひじりの名をもって諸国を修行した法師すなわちこれである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
以前さっきの樫の森から東側へかけて、夕方まで探していたが、最早もはや日が暮れかかってもそれらしい影は愚か、小雀ことり一羽眼に這入らぬから、皆落胆がっかりして疲れ切ってしまって
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)