“かんおうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
感応寺	66.7%
感應寺	33.3%

感応寺

谷中（やなか）の感応寺（かんおうじ）を北（きた）へ離（はな）れて二丁（ちょう）あまり、茅葺（かやぶき）の軒（のき）に苔（こけ）持（も）つささやかな住居（すまい）ながら垣根（かきね）に絡（から）んだ夕顔（ゆうがお）も白（しろ）く、四五坪（つぼ）ばかりの庭（にわ）一杯（ぱい）に伸（の）びるがままの秋草（あきぐさ）が乱（みだ）れて、尾花（おばな）に隠（かく）れた女郎花（おみなえし）の

おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)

早く良人（うちのひと）が愈〻御用命（いひつ）かつたと笑ひ顔して帰つて来られゝばよい、類の少い仕事だけに是非為て見たい受け合つて見たい、慾徳は何でも関はぬ、谷中（やなか）感応寺（かんおうじ）の五重塔は川越の源太が作り居つた

五重塔 (新字旧仮名) ／ 幸田露伴(著)

感應寺

それに叔父さんは身内の者だからと言つて給金もくれなかつたので、思案に餘つて、萬一の運を天に任せて谷中感應寺（かんおうじ）の富籤を買ふ氣になりました

銭形平次捕物控：176 一番札 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

「そんなこつちやありませんよ。近頃大評判の谷中の感應寺（かんおうじ）の富籤（とみくじ）を買つたんですがね」

銭形平次捕物控：176 一番札 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)