“おもひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思切90.9%
断念9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんだか見無いでもいものを見る様な気が為て、こはく成つたが、思切おもひきつて引くと、荒い音もずにすつと軽くいた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
すこ身體からだ工合ぐあひわるいから、今日丈けふだ宿やどのこつてゐると、つひ思切おもひきつてともふたのでつた、しかるにミハイル、アウエリヤヌヰチは、れぢや自分じぶんいへにゐることやう
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「それでも断念おもひきつて切つて了ふのかいの、欲しないかい。」とお光は子供にでも言ふやうに笑ひながら言つた。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)