“おおだこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蛸55.6%
大体凧11.1%
大凧11.1%
大章魚11.1%
大紙鳶11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫を奪おうとした憎むべきリメイに断乎としてヘルリスを挑むべく、海盤車ひとでに襲いかかる大蛸おおだこの様な猛烈さで、彼女はア・バイの中に闖入ちんにゅうした。
南島譚:02 夫婦 (新字新仮名) / 中島敦(著)
また字を書いたのでは、わし獅子ししとらりゅう、嵐、魚、鶴、などと大体凧おおだこの絵や字は定まっている。
凧の話 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
小児三 やあ、大凧おおだこだい、一人ぢや重い。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
巨大な動物のたてがみの様に、物凄く揺れる様々の海草、陸上では想像も出来ない、種々雑多の魚類の游泳ゆうえい、八本の足を車の様に拡げ、不気味ないぼいぼをふくらまして、ガラス板一杯に吸いついた大章魚おおだこ
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
午後ほんを読んで居ると、空中くうちゅうに大きな物のうなり声が響く。縁から見上げると、夏に見る様な白銅色の巻雲けんうんうしろにして、南のそらに赤い大紙鳶おおだこが一つあがって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)