“うらな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
70.8%
23.6%
1.1%
末実1.1%
末生1.1%
占案1.1%
末成1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名人めいじんうらなしゃは、もはやこのまちにはいませんでした。たびからたびへ、わたどりのようにあるうらなしゃは、どこへかいってしまったのです。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「俺は今日浅草の観音様へ行ったのさ。思い切りお賽銭さいせんをあげて、半日拝んだ揚句、この縁談をうらなうつもりで御神籤おみくじいた——」
「ハッハッハッハッハ、なけなしの俺が一枚看板みたいに、動物富籖をもっているのが、そんなに可笑しいか。だが、俺だって当ると思っちゃいないよ。うらないだ。未来をぼくすには、これに限るよ」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「なるほど、こいつの一番違いの、うらないは当った。五十万ミルがそもそもの始めで、これから奴はうなぎのぼりになるか⁈ 代議士になり、将軍になり、大統領になり——。まだまだラテン・アメリカにはそんな余地があるからな」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで第五の男の子になるが、これはいうまでもなく末実うらなりである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
末実うらな
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
初生はつなりと末生うらなりの差異が現れて来たのか、菊太郎君は僕よりも発育が好かった。頭の大きいくらいのものは体躯からだも釣合を保つ為めに自ら比例を求めるのらしい。丈が高い上に骨太ほねぶとだった。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「何言ってやがるんでい? この末生うらな瓢箪びょうたんめ!」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
折も折、宋朝廷の天文てんもん太史院は、都下の謡言ようげんや北斗を占案うらなって、諸州へ乱のきざしを警報してきたところではあり、この事実なので、奉行蔡九さいきゅうは、たちどころに決断をくだし
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
末成うらな冬瓜とうがん見たいな餓鬼がきでも、生みの母親に取つちや掛け替へはない筈で——、暇で/\仕樣がない身體なら、ちよいと覗いてやるのも功徳くどくぢやありませんか