“うしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウシオ
語句割合
95.4%
丑尾0.8%
宇潮0.8%
海塩0.8%
海潮0.8%
潮汁0.8%
潮煮0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは眼科のうしお教授の代理として云うのだが、時枝という看護婦が眼科に居た事もたしかだが、四箇月ばかり前からやめているので
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
重兵衛さんの長男は自分等よりはだいぶ年長で、いつもよく勉強をしていたのでその仲間にははいらなかったが、次男の亀さんとその妹の丑尾うしおさんとが定連じょうれんのお客であった。
重兵衛さんの一家 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そうして誰がその婿むこになるだろうと、方々で種々いろいろ噂をしていましたが、やがて美留藻が年頃になると、その噂は一ツになって、隣り村の宇潮うしおという漁師の二番目の息子で、これは水潜りも上手だが
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
かれ、その猨田毘古さるたひこの神、阿邪訶あざかいませる時にすなどりして、ヒラブ貝にその手をひ合されて海塩うしおおぼれたまひき。
口につけると塩気があるから、海潮うしおがさすのであろう。その川裾かわすそのたよりなく草に隠れるにつけて、明神の手水洗みたらしにかけた献燈の発句には、これを霞川、と書いてあるが、俗に呼んで湯川と云う。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身を入れるとまるで味が悪くなる。塩で味をつけるから鯛の潮汁うしおに似て味は十倍もい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
潮煮うしおの鯛の目、鮑の蒸したのが涼しそうで、熱燗の酒がヒヤリと舌に冷いくらい——貴女が云った自棄やけですか——
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)