“かいちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諧調56.4%
怪鳥15.4%
開帳7.7%
海鳥7.7%
解嘲5.1%
会長2.6%
快暢2.6%
海潮2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真に読むことを知ってる者は、ジャン・クリストフと歓喜せる魂との間の、職分や技術や調和や諧調かいちょうの本質的な差異を見てとるだろう。
いつしか太陽の光は木々のこずえによってさえぎられ、夕方のようにうすぐらくなってきた。山の冷気がひんやりとはだえに迫る。名もしれない怪鳥かいちょうのこえ!
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お向うの林念寺の坊さんなどは、訳を知らないから、柳生様では大名相手のお開帳かいちょうでもはじめたのかと、おどろいている。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
今夜こんやかえっておいでなさる。」と、おかあさんはしんじて、くらうみほうていられると、ふいに夜嵐よあらしまどきつけるように、幾羽いくわともなく、くろ海鳥かいちょうが、あおいランプのがけて
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
それに対して余は「飯が食えぬ」という文章を作って解嘲かいちょうしたこともあった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「あのやまのあちらの温泉おんせんへ、どうかつれていってください。」と、会長かいちょうが、みんなにわって、北国ほっこくからきたすずめにたのみました。
温泉へ出かけたすずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
たびのすずめさん、なにか、あなたは、おもしろいはなしがあったら、お土産みやげに、みんなのためにはなしてくださいませんか。」と、会長かいちょうはいいました。
温泉へ出かけたすずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分の健康と財産と身体と仕事とによく意を用いていた。一瞬間の価をよく知っており、常にとは言えないが一年の価も知っていた。節制で快暢かいちょうで温和で忍耐強かった。
も帆もかじも、茫然と、水夫かこの手から忘れられているまに、船は、怖ろしい暗礁あんしょうからつき出されて、目印山めじるしやま水尾木みおつくしを沖へ離れ、果てなき黒い海潮かいちょうふなばたを叩かれていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)