“あんおん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安穏60.0%
安穩20.0%
安隱20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八大竜王はちだいりゅうおう鳴渡なりわたりて、稲妻いなずまひらめきしに、諸人しょにん目を驚かし、三日の洪水を流し、国土安穏あんおんなりければ、さてこそ静のまいに示現ありけるとて、日本一と宣旨せんじたまわりけると、うけたまわそうろう。——
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
〔譯〕人は皆身の安否あんぴふことを知つて、而かも心の安否を問ふことを知らず。宜しく自ら能く闇室あんしつあざむかざるやいなや、能く衾影きんえいぢざるや否や、能く安穩あんおん快樂くわいらくを得るや否やと問ふべし。
あいかはらず父樣とゝさま御機嫌ごきげんはゝをはかりて、我身わがみをないものにして上杉家うへすぎけ安隱あんおんをはかりぬれど。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)