“ＵＴＡ（ウータ）” の例文

少々荒療治ではあったが山木断髪令嬢の愛犬ＵＴＡ（ウータ）を中心として渦巻くピンク色ローマンスの半分は、これで片付いたようなもんだ。

超人鬚野博士 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

今の令嬢の話に出て来た通りの、いやにノッペリした気障（きざ）な野郎だが、そいつの手にＵＴＡ（ウータ）が渡っているんだから冗（くど）いようだが偶然は恐ろしい。

超人鬚野博士 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)

そのＵＴＡ（ウータ）が居なくなったのは婚約者の唖川小伯爵がコッソリ盗み出したものに違いないと云い出した。

超人鬚野博士 (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)