黄風ホワンフォン)” の例文
アカシヤの青葉が黄風ホワンフォンに吹きちぎられ、土煙にまじって、目つぶしのように街を飛んだ。その晩、青鼠服は、射撃を中止した。兵士たちは、工場へかえって脚をのばした。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
黄風ホワンフォンは轟々と空高く唸った。彼は、でくの坊のように、骨ばった親爺が、ひょく/\と日本建ての家の中を歩いている夢を見ていた。親爺は、何か厚い帳簿を持って廊下へ出た。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
黄風ホワンフォンが電線に吠えた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)