飄零風泊ひょうれいふうはく、各地を遍歴しているうち、汝南州境の古城に張飛がたて籠っていると聞いてにわかにそこを訪ねてみようものと、ここまできた途中である。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)