須世理姫すせりひめ)” の例文
宮の中はその間、慟哭どうこくの声に溢れてゐた。殊に幼い須世理姫すせりひめが、しつきりなく歎き悲しむ声には、宮の外を通るものさえ、涙を落さずにはゐられなかつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)