韛土間ふいごどま)” の例文
百の家は、そのわずかな戸数の部落からさえ離れた野中の一軒家だが、がっしりとした建てかたで、母屋の炉のまえには、棟木もはしらも、真っ黒な仕事場の——韛土間ふいごどまをかかえている。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)