鞘當筋さやあてすぢ)” の例文
新字:鞘当筋
日頃の鞘當筋さやあてすぢで、これを切つかけに憎惡が燃え上がり、『お前だ』、『いやうぬだ』、『何をツ』、『錢形の親分のところへ來いツ』と、もつれ合ひ乍ら
兎も角、鞘當筋さやあてすぢの有太郎に、お歌はあんな綺麗な顏をして居るが、實は大泥棒の鼬小僧だ。その證據はこれ/\と吹込んで、有太郎を諦めさせようとしたことだらう
あの新鮮で清潔で馥郁ふくいくたる魅力の持主——お夏に興味を持つてゐることは事實で、二人の師匠が、鞘當筋さやあてすぢで喧嘩をしたとしたら、金之助にとつて、それはまことに