人間が懺悔して赤裸々せきららとして立つ時、社会が旧習をかなぐり落して天地間に素裸すっぱだかで立つ時、その雄大光明ゆうだいこうみょうな心地は実に何ともいえぬのである。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)