なぜならば明晩は、自分が同じようにして人の頭を踏台にすることができるのだから、鎌倉権五郎かまくらごんごろうのような野暮やぼを言うものはありません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)