その人は進藤筑後守長富しんどうちくごのかみながとみという。これへてて、金子百両の借り入れ方を、玄渓の弟子に、手紙と抵当物を持たせて、申し込んだのであった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)