前者は、柳亭種彦の読本——之を仮名書きにした草双紙合巻ガフクワンの方が、広く行はれた。浅間嶽面影草紙及び後輯逢州執着譚アフシウシユヂヤクモノガタリの書き直しである。
草双紙と講釈の世界 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)