おほわ)” の例文
から/\と軋り行くおほわの右左、みだれ咲く菜の花遠くつゞきて、蒸すばかり立ちのぼる花の香の中を、黄なる、白き、酔心地に蝶の飛びては憩ひ、いこひてはとぶ。いづこともなく、筬のおときこゆ。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)