跚蹣さんまん)” の例文
ようやく人波の渦より出、追い縋る猪之松の乾児からも遁れ、薮の裾の露じめった草野へ、跚蹣さんまんとして辿りついた時には、神気全く消耗し尽くした。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)