贋物的にせものてき)” の例文
獄中にゐる清吉の面倒をみながら、富岡は、女一人を殺した清吉の真面目さに打たれ、自分の贋物的にせものてき根性こんじやうが、吐気はきけのするほど厭に見えて来るのであつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)