“血筆帳”の読み方と例文
読み方割合
けっぴつちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血筆帳けっぴつちょうの旅で江戸へ出たとき、かれらのうち誰がこんにちのさびしさを思ったものがあろう!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かの殺生道中血筆帳けっぴつちょうをふところに北州の旅から帰って、この瓦町の栄三郎方にわらじの紐をとき、そうして血筆帳を示してすべてを物語ったのち、相馬藩月輪一刀流の剣軍が江戸へはいって
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして与吉を先に、軍之助が風雨に狩られ余数をあつめて、水戸街道を江戸の方へ走りつつあるとき、泰軒は、岸の小陰から衣類とともに例の血筆帳けっぴつちょうを取り出して、血にそむ筆で二人と大書していた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)