うじ)” の例文
日を経て悪臭数里に漂ひ人の初てこれを知るや、死屍既に腐爛して性の陰陽を弁ぜず、眼球頭髪倶に脱落してうじ雲集せしといふ。当世の才子佳人これを伝唱して以て絶代の佳話となす。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)