藁葺小屋わらぶきごや)” の例文
明は頭からびしょ濡れになって、林の空地に一つの藁葺小屋わらぶきごやを見つけると、大急ぎで其処へ飛び込んだ。何かの納屋かと思ったら、中はまっ暗だが、空虚らしかった。小屋の中は思いの外深い。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)