若干すこしばかり)” の例文
人影はなくて肉の砕片が真紅に船底を濡らしている。そしてそこには一本の櫂と一挺の短銃と若干すこしばかりの弾丸と万年筆と手帳とが血に穢れて散らばっている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)