腥風血雨せいふうけつう)” の例文
腥風血雨せいふうけつうをくぐり歩いた昔話も、与八は一切知らぬが仏——こんな山国の中に、またたいそう賑やかなところがあったもの。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今の京都の天地にはところによっては腥風血雨せいふうけつうであるが、まだまだ千年の京都の本色は動かない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)