どうかまあ筆の廻わる範囲においてここまで帰ったという事を知らしてやりたいというので、故郷の肥下徳十郎ひげとくじゅうろう氏にてて手紙を出しました。それはどんな事を書いて出したか今判らんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)