“聿庵”の読み方と例文
読み方割合
いつあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
里恵は次年癸巳の春聿庵いつあんの江戸より来るのを待つてゐる。聿庵は二弟の中一人を安藝へて行く筈である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
聿庵いつあんの弟、支峰の兄で、里恵の始て生んだ男児である。山陽は喜んで母に報じた。「家書新有承歓処。報向天涯獲一孫。」しかし辰蔵は後僅に六歳にして夭扎えうさつした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
春水は山陽を訪ふとき、養嗣子聿庵いつあんを伴つて往つた。即ち山陽の実子御園みその氏の出元協げんけふである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)