耄碌頭巾まうろくづきん)” の例文
平次の差出した提灯に照らされたのは、ねんねこ半纒ばんてんを着て耄碌頭巾まうろくづきんを冠り、淺黄の股引をはいた老人姿ですが、顏を見るとまだほんの三十前後。——毛蟲眉の顎の張つた少し憎體にくていな男です。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)