竹槍蓆旗ちくそうせっき)” の例文
相談ずくでやってみちゃどうだ——いくら君たちが竹槍蓆旗ちくそうせっきで騒いでみたところで、この水量が一滴でも増加すべき筋合いのものではない。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
というのは、その一つの物形だけが竹槍蓆旗ちくそうせっきの両岸の人民たちと違って、鮮かにさむらいのいでたちの、しかも寛濶な着流しで、二本の大小を落し差しにしている風采そのものが示します。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)