あとで聞いたのだけれどもいつか徳田先生と私と順子さんと、来合わしていた青年のひとと散歩をしてお汁粉しるこを先生に御馳走になったのですが、その青年のひとが窪川鶴次郎くぼかわつるじろう氏だったりしました。
文学的自叙伝 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「そんなら、神戸の帰りに寄りますけど、それまでには出来てる?」とくと、あんじょう出来てますと云う返事なので、わたしはすぐ雨の中を神戸へ行き、窪川鶴次郎くぼかわつるじろう氏、渡辺順三わたなべじゅんぞう氏たちと逢い
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)