八文字屋自笑はちもんじやじしょうという男で、姫路宿屋の段とか、神変杉狒々退治しんぺんすぎひひたいじの段とかいうように、仮名手本式に十三段にわけて、大喜利おおぎりを巌流島敵討の段でむすんであるが、文化七年にまた
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)