勅使と観賢は、お姿を拝することができたが、弟子の石山内供淳祐いしやまのないくじゅんゆうは、当時稚児ちご姿でお供に加わっていたが、拝むことができず、うち沈んでいたので、観賢が手を取って大師の膝に押しあてた。