睾隠きんかく)” の例文
その遅く、睾隠きんかくしに片手をもたれかけて、便所紙の箱に頭を入れ、うつぶせに倒れていた宮口が、出されてきた。唇の色が青インキをつけたように、ハッキリ死んでいた。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)