殿下から早速冷い水にひやしてあったサイダーを一本ずつ頂戴して、昼飯にする。途中頂上に近い路傍に、白花蛇苺しろばなへびいちごの群叢があって、誰摘み採る人もないか、無数の紅熟した実が葉隠れに覗いている。