ほどなく持木屋を出た八百助は、広小路の通りをまっすぐにいって、穀物町にある米問屋の田丸屋益蔵たまるやますぞうを訪ねた、極秘の話しだからと云うと、蔵座敷へ案内され、そこで主じの益蔵と対談した。