用心金ようじんきん)” の例文
九郎右衛門は是非なくおいの事を思い棄てて、江戸へ立つ支度をした。路銀は使い果しても、用心金ようじんきんと衣類腰の物とには手は着けない。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)