猟奇耽異キューリオスティハンティングの果実で、多面な詩といふ宝石の一断面の怪しい光芒で、それは人間に共通な悪に対する妙な讃美、怖いもの見たさの奇異な心理の上に根ざして
探偵小説小論 (新字旧仮名) / 佐藤春夫(著)