無際涯むさいがい)” の例文
そして、現に目の前に拡がっている、無際涯むさいがいの広野は、その果てはやっぱり地平線の彼方に消えているとしか考えられぬのでありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これは、後に述べるように、彼の考える「元子の雨」が無際涯むさいがいの空間の果てから地上に落下しつつある、という前提が頭にあるからの議論である。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)