さび)” の例文
風流人の浦島にも、何だか見當のつかぬ可憐な、たよりない、けれども陸上では聞く事の出來ぬ氣高いさびしさが、その底に流れてゐる。
お伽草紙 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)