“淀見軒”の読み方と例文
読み方割合
よどみけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治の末に抱琴が、よく行ったといえば、青木堂か、淀見軒よどみけんか、あるいはパラダイスか本郷カフェーか。大使になった友人というのは、杉村陽太郎か、堀田正昭あたりであろう。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
昼飯を食いに下宿へ帰ろうと思ったら、きのうポンチ絵をかいた男が来て、おいおいと言いながら、本郷の通りの淀見軒よどみけんという所に引っ張って行って、ライスカレーを食わした。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大正の末まで残っていた本郷の淀見軒よどみけんは、内容豊富が一高生の人気の的だった。パラダイスは、給仕が女の子だからと、頑固党は寄りつかず、梅月の栗まんじゅうは三十幾つがレコードだった。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)