実に美しい活人画タブローヴィーヴァンがそれからそれと現われて来る。それがちょうど俳諧連句はいかいれんくの句々の連珠のようなモンタージュによって次々に展開進行して行くのである。
映画雑感(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)