殿人形とのにんぎょう)” の例文
息子といっても、もう四十七、八かとも見える人物で、京焼の殿人形とのにんぎょうをそのまま大きくしたような色の白さと、豊かな艶のいい肉体を、頬にも、腹にも、ゆったりと持っている男だった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)